医学生の説明書。

ぼっち医学生のブログ。都内総合大学の医学部に通いつつ、家庭教師・塾講師で生計を立てています。医学的な視点を踏まえつつ、ライフハック・サプリメント・食べ物について説明したりします。たまーに医学部生活や勉強方法についても書きます。週1~2のペースで更新しています。

脳に効く!チョコレートの効能とは?

「英単語を覚えようと机に向かうけど だんだん頭がぼうっとしてくる…」

「普段は1時間も集中できないから 試験も残り30分とかで頭が回らなくなる・・・」

といった経験、あなたにありませんか?

 

 僕も単語帳に載っている単語を覚えようと、ノートにひたすら書いていくも、 次第にぼんやりしてきて、気付けば一つの英単語を調べるのに10分も費やしていた、というような経験があります。

 

 

「集中力が切れるほど英単語を覚えようと机に向かう」

「集中力が保てる時間を把握する」

 その気持ちは素晴らしいと思います。しかし、継続的に勉強しているあなたの脳内では、糖分の消費が進みます。人間の脳にとって不可欠なこの糖分は、人体の中では「グリコーゲン」として主に肝臓に蓄えられており、勉強時にはこれが血中に放出され、脳にて消費されます。

 

 このグリコ―ゲン、蓄えられる量に限界があります。(成人男性で700g)

例えば夜就寝して朝起床した際、肝臓のグリコーゲンはほぼ使い切られていると言われています。その位この貯蓄量は大したことがないんです。

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 失われた糖分を補うためには炭水化物の摂取が必要ですが、ここでは敢えて「チョコレート」をおススメしてみたいと思います。

 

 チョコレートにはご存知の通り豊富な糖分が含まれていますが、チョコレートの効能はそれだけに留まりません。

 

 チョコレートは「テオブロミン」という成分を含んでおり、この物質はマイルドに脳の大脳皮質を刺激し、集中力、記憶力、思考力を高める効果があります。また、「フェニルアルデヒド」といったチョコレート特有の香りに含まれる成分が中枢神経系を刺激し、集中度を高めます。

 

 またチョコレートに含まれるビタミンEなどのビタミン類や カルシウムマグネシウムといったミネラルは、脳の代謝を向上させるために不可欠の栄養素と言えます。

さらに言えばチョコレートの元となるカカオ豆由来のポリフェノールは、その抗酸化作用によって脳の血管の酸化を防ぎ、記憶の維持に効果を発揮します。

 

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 チョコレートによる脳の活性化に関しては、いくつかの研究期間が論文を発表しており、チョコレートに有用性があると証明されています。 

 

 散々チョコレートの効能を述べましたが、女性の方は「脂肪分」が気になるかもしれませんね。でもチョコレートに含まれる脂肪って実はそんなに悪者という訳でもないんです。

 

 チョコレートに含まれる脂肪分は、数種類の「脂肪酸」なる物質によって構成されています。そのうち最も多くを占めるものは「ステアリン酸」と呼ばれるものです。

ステアリン酸は体に吸収されにくい飽和脂肪酸で、変質しにくいことが特徴です。 ちょっとやそっとの時間ではチョコレートが腐らないのはこのためです。

(※一方、てんぷらなどの揚げ物に使われるような「一般的な油」は不飽和脂肪酸が多く含まれており、 空気に触れてしまえば次第に酸化し、ツンとした油の臭いを発生します。)

 

 身体に吸収されにくく、変質もしにくいチョコレートの脂肪は、ある意味「ヘルシーで優しい脂肪」と言えるのです。

 

チョコレートを机に向かう前に一口食べる。

是非実践してみることをお勧めします。

 

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