医学生の説明書。

ぼっち医学生のブログ。都内総合大学の医学部に通いつつ、家庭教師・塾講師で生計を立てています。医学的な視点を踏まえつつ、ライフハック・サプリメント・食べ物について説明したりします。たまーに医学部生活や勉強方法についても書きます。週1~2のペースで更新しています。

【大学受験】 医大生が語る。勉強前に確認したい3つのTips

 こんばんは、森田です。先日自己紹介の記事を書きました。

 言い忘れましたが、これでも塾の講師を4年間、家庭教師も3年間ほど続けています。これまで小学生から高校生・浪人生まで、約30人ほどの生徒を教えてきました。

 十人十色とはよく言ったもので、本当に色々なタイプの子がいます。勉強しても成績の伸びが芳しくない子、勉強しているようで勉強できていない子、そもそも机に向かってくれない子などなど…

 塾では主に集団授業を担当していますが、勉強に関しては割と自立した子が多い印象を受けます。家庭教師の場合は椅子に座って机に向かうことから教えねばならない子が多い様子です。

 

「どう勉強すれば成績が伸びるか?」これは教育界隈にとっては究極の課題でしょう。勉強ができない理由は生徒それぞれで、全員に通用する方法論を確立することは大変難しい(というよりほぼ不可能に近い)からです。

 

これまでの私の受験経験・指導経験から得られた知見を踏まえた上で、まず手始めに「ある程度自立して勉強が出来る子」向けに、勉強の方法に関するTipsを紹介したいと思います。

 

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①勉強を始める前に「逆算」する

 まず勉強を始める前にやってもらいたいのは、最終的な到達目標をハッキリさせ、必要なことをリストアップする事です。これが最も大事であると言っても過言ではありません。

 例えば難関国公立大学(理系)に合格することが目標であるとしましょう。センター試験5教科7科目の受験が要るとして、最低でも7冊の教材をこなすことが必要になる訳です。(実際にはさらに多くの問題集を解くべきですが。)

 受験勉強を高3年生の4月から始めるとすれば、センター試験受験日まで残り約9か月、1か月当たり1冊程度の参考書を解き切る必要がある訳です。

 

 この「参考書を解き切る」のに意外と時間が取られます。また言うまでもないですが、参考書を解くだけでは不十分で、実際にはこれに見直しを加える時間が必要になります。

 「受験勉強にどれだけ時間を割く必要があるのか」を始めに認識することが勉強に向けての第一ステップとなります。受験生の中にはこの自覚の無い子が多く、何となくのんびりと教材を解いている場合が見られます。

 

 

②自分が勉強する上で最適な環境を選ぶ

 甘えが出てしまっているがために、意外とこれが出来ていない子が多いというのが現状です。

 僕の場合は自室の机で勉強するのが一番効率的だったように思います。マンガ類は全て押し入れに詰め込み、PCのディスプレイの電源ケーブルも切断しておきました。(今思えばちょん切る必要はあまり無かったかもしれません笑。ただ勉強に向けて腹をくくるという意味はありました。)

 リラックスできる自室で勉強出来ればそれがベストですが、それが難しいと自分で自覚している場合は、図書館や学校・予備校の自習室を積極的に活用すべきです。

 勉強の効率は自分の意識、勉強場所次第でいくらでも増減します。受験日までの限られた日数をいかにして有効活用するかを考える必要があります。

 

 

③学習進度は「勉強時間」ではなく「問題量」で測る 

  勘違いしている子が意外と多いのがこの点です。「勉強量」はかなり曖昧な表現で誤解を招きやすいので、「問題量」という言葉を用いました。

 学校や塾で勉強計画を立てる際、勉強時間を基準に考えることがありますが、これは大きな間違いです。重要なのは「何をどれだけの量こなしたか」であって、「何時間勉強したか」ではありません。

  過ぎ去った勉強時間だけを確認して満足してしまう子が大変多く見受けられます。この意識を早めの段階で改める事が、受験ライフにおいて最も重要でしょう。

 

 

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 勉強を始める前に心掛けるべきポイント3点を述べました。何にせよまず「甘えを取り除く」「覚悟を決める」ことが最優先でしょう。

 

 人生において「勉強だけしていればよい期間」は意外と短いものです。好きなだけ、自由に勉強に取り組める今の学生時代を大事にするべきでしょう。